美肌の基本は、タンパク質ケアから。

専門家に聞く タンパク質とスキンケアの話

タンパク質が肌のハリやツヤ、<br>見た目の印象までも決定する。

株式会社アプロサイエンス タンパク質研究所
取締役副社長・研究責任者 岡部慎司

皮膚は「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3つの層で構成されています。このうち「表皮」と「真皮」は主にタンパク質で構成されています。基礎化粧品でケアできるのは表皮部分。その一番外側にあるのが角質層で、髪と同じケラチンタンパク質で出来ています。わずか1mmにも満たない角質層ですが、外部の刺激から肌を守り、内側の水分を逃がさないように守っている大切なもの。ピーリングなどでむやみにはがすと肌トラブルの原因となります。

外的ダメージから守るのは
表皮のケラチンタンパク質

皮膚の構造

肌の表面にある角質層は「ケラチン」とよばれるタンパク質からできています。ケラチンは細胞内にとどまるタンパク質で、その性質は水にとけにくく硬い。体の外側で肌を保護している組織の主成分となっているケラチンタンパク質をケアすることが大切です。このケラチンタンパク質をしっかり保湿し、保護することが、外的ダメージから肌を守ることなのです。

角質層は
ソフトケラチンタンパク質で
できている

表皮の構造

ケラチンは繊維状のタンパク質で、細胞の骨組みをつくっています。表皮に存在するケラチンは「ソフトケラチン」とよばれ、その種類は20種類。細胞の種類によってつくられるケラチンの種類が異なります。もし、本来とは異なったケラチンができてしまうと水疱や炎症などの肌トラブルが皮膚にあわられてしまいます。

毎日、肌の中では
劇的な変化がおきている

へん平な角質細胞の中はケラチンタンパク質で満たされており、この角質細胞がたがいにくっつき、重なったのが、皮膚の表面をおおっている角質層です。

基底層から押し上げられてきた細胞が顆粒細胞から角質細胞へと変化するとき、細胞に劇的な変化がおきます。顆粒細胞の骨組みをつくっていたケラチンタンパク質の向きが一様に水平方向へと変化し、へん平な角質細胞になります。

基底細胞は、たえず分裂をくりかえしています。この分裂によって、表皮の細胞はすべてまかなわれています。層状に積み重なった細胞は性質を変えながら徐々に皮膚の表面へ押し上げられていきます。

美肌への近道は
タンパク質ケアからはじまります

このように目に見えないところで、タンパク質がうまく働き、私たちの肌を保っています。ハリやツヤを生み出すためには、肌内部にある角質層のタンパク質をしっかりケアすると同時に、乾燥や紫外線など外的ダメージからタンパク質を保護することが重要になります。言い換えれば、タンパク質の状態が私たちの見た目の印象を決定します。美肌への近道はすべてタンパク質をケアすることからはじまるのです。

岡部 慎司

株式会社アプロサイエンス タンパク質研究所
取締役副社長・研究責任者

岡部 慎司

(おかべ しんじ)

質量分析をはじめとする最先端のタンパク質解析・研究に長く携わる。現在は肌のタンパク質に着目した化粧品開発や漢方を用いた独自のお米原料をつくる素材開発を担当。2012年より株式会社アプロサイエンス取締役副社長に就任。

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